Dota 2の日本のeスポーツシーンはどうなっているのでしょうか?

Dota 2はその旗艦トーナメントであるThe Internationalを始めとしてeスポーツシーンで大きな存在感を示しています。eスポーツは巨大な産業であり、Dota 2は最も有利な賞金プールでその業界をリードしています。Dota 2はCounter-Strike: Global OffensiveやMOBAジャンルではおなじみのLeague of Legendsといったゲームと共に上位に名を連ねています。

Dota 2の人気は、長い間、世界的な現象であり続けてきました。中でも日本でのDota 2の存在感は凄まじいものがあり、あまり日本でのゲーム事情を知らない人は一見の価値があります。

eスポーツシーンにおけるDota 2の存在感  

Dota 2がまだWarcraft IIIのDefense of the Ancients MODだった頃、すでにeスポーツシーンは活況を呈していました。そしてValve社がDotAを買収してブランド名を変更したことで、その勢いはさらに加速します。このブランド再構築の中で、Valve社はeスポーツシーンに全面的にコミットし、ドイツで開催されたGamescom 2011でThe Internationalの第1回目が開催されました。このイベントはeスポーツシーンに定着し、Sportsbetのeスポーツベッティングマーケットでも取り扱われるようになりました。

これがほとんどの人が初めてDota 2を見た瞬間となり、それはまだ未完成ではありましたが、Warcraft IIIのDotA MODから大幅に改善されたものでした。グラフィックの向上だけでなく、ゲームプレイはよりスムーズになり、ヒーローのデザインもよりわかりやすくなっていました。

長年に渡って Dota 2 は世界最高のeスポーツゲームの1つとしてその名声を維持しています。The Internationalはeスポーツシーン最大のイベントですが、他のDota 2のイベントも数多く存在します。その中でも伝説となったものをいくつか紹介します。 

  • Dota 2アジアチャンピオンシップ 
  • ESL One (コロン、ストックホルム、ハンブルグ)
  • Dota 2メジャー
  • DreamLeague
  • EPICENTER
  • The Summit

Dota 2 の熱狂的なファン層

Dota 2 はその熱狂的なファンなしにはeスポーツ界の頂点に達っすることはなかったでしょう。Valve社は、アップデートに不満をもらすファンの意見に耳を傾けます。ゲーム開発者が一貫して耳を傾けることは稀なので、ファン自身が感謝の意を表しています。

Dota 2のイベントでは、世界中のファンが歓声を上げて情熱を表現しています。世界各地から集まるファンの数から見ても、このイベントがその名に恥じないものであることが分かります。何百万人ものDota 2ファンの中には東南アジアや中国のファンもいます。

Dota 2がファン層と強いつながりを持ち続けているのは、絶え間ないアップデートと、数ヶ月ごとにリリースされる確かなコンテンツがあるからでしょう。これにはDiretideやFrostivusのようなイベントも含まれています。

Dota 2がeスポーツの代表的なゲームである理由

eスポーツ業界は時代とともに多様化し続けています。業界には様々なジャンルがありますが、MOBAジャンルはその頂点にあります。LeagueとDota 2はどちらもMOBAゲームであり、このジャンルは業界にとって非常に重要な部分となっています。これに近いジャンルは、バトルロイヤルやタクティカルシューターなど様々なサブジャンルがあるファーストパーソン・シューターだけとなっています。

Dota 2はMOBAゲームの完璧な例であり、視聴者がついてこれるようなゲームプレイを備えています。これがDota 2が最高のeスポーツゲームであり続けている理由の1つです。以下はその一部です。 

  • Dota 2 には非常に才能のあるプレイヤーがいる - 多くのプレイヤーがその素晴らしいプレイテクニックのおかげで大きな成功を収めています。彼らは普通のプレイヤーのゲームでは見られないような技を繰り出します。そのスキルの高さが観戦をよりエキサイティングにします。 
  • Dota 2の放送は激アツだ - Dota 2のキャスターはeスポーツ業界屈指の放送局が努めます。Owen 「ODPixel」 Davies氏やIoannis 「Fogged」 Loucas氏のような名前は興奮を生むだけでなく、他の誰よりもゲームをよく分析しています。 
  • 高額な賞金 - Dota 2イベントには高額な賞金プールが存在するため、プレイヤーは高額な報酬を獲得するために全力で競技に臨みます。 
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Valve社はゲームを改善し続ける

Valve社のサポートにより、Dota 2コミュニティはほぼ毎月、常に素晴らしいアップデートを提供されています。これはゲームをこれまで以上に新鮮に感じさせてくれるため、Dota 2にとっては重要なことです。

IceFrogというペンネームが裏の主な開発者であり、彼らがゲームバランスを整える最大の立役者です。特定のヒーローやアイテムが他より強くなるパッチはいくつかありますが、ほとんどはかなりバランスが取れています。

Dota 2はゲーム開発という点では最もエキサイティングなゲームの1つで、常に何か新しいものがあります。楽しいゲームには常に改善がつきものなのです。

日本はeスポーツの有名国なのでしょうか?

日本人は普段からシングルプレイのゲームを好む傾向にあるため、eスポーツではあまり知られていない国です。この国にはシングルプレイの代表格であるロールプレイングゲームの代名詞ともいえるゲームがいくつもあります。通常eスポーツでプレイされるマルチプレイヤーゲームは、Riot Games社のValorantを除いて日本では過小評価されています。

一部のeスポーツの人気はあるものの、日本ではまだトップゲームとしてブレイクしてはいません。ただし、格闘ゲームは日本でブレイクし、正当な競技種目となったジャンルです。

格闘ゲームに注目

格闘ゲームは、日本ではプレイヤーやファンのコミュニティがしっかりとしています。「ストリートファイター」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」などの名作を任天堂、カプコン、バンダイナムコなどの開発会社が日本から発信しています。そのため、多くのゲームにおいて正当な踏襲が形成されています。現在のシーンには「ドラゴンボール ファイターZ」や「BLAZBLUE」など、「ストリートファイター」や「鉄拳」といった日本発のゲームから影響を受けた新しいゲームが登場しています。

格闘ゲームへの注目は、シングルプレイヤーゲームにもつながっています。Dota 2は、日本でのシングルプレイの常識とは異なる、チームプレイのゲームです。Dota 2をプレイし続けているゲーマーもいますが、格闘ゲームのようなシングルプレイヤー・タイトルほどの人気はありません。

日本には小規模ながら熱狂的なDota 2ファンがいる

日本は熱狂的なファン層でよく知られているので、Dota 2のファン層を見るのはDota 2プレイヤーにとって心強いことです。日本専用のサーバーもありますが、中国、韓国、東南アジアのプレイヤーには別の選択肢が用意されているのが普通です。しかし、日本のDota 2プレイヤーは特別なコミュニティを持っています。 

Xiinyaが描く日本のDota 2シーンの成長計画

日本のストリーマーXiinya氏は、日本のDota 2界で最も有名な人物の一人です。彼女はアライアンスと契約するほど、国内ではトップクラスの知名度を誇っています。彼女は高い技術を持ったプレイヤーではありませんが、日本のDota 2が成長し続けるために貢献しようとする熱意は賞賛に値します。彼女は2021年にDota 2を知ったばかりですが、それ以来、夢中になっています。

彼女は、シーンの成長を助け続けるための計画を詳細に語っています。Xiinya氏は「最初のステップは、他のDota 2ストリーマーやプレイヤーとのコラボレーションを増やすことです。イベントを作るんです。たとえばオンラインイベントです。次のステップではオフラインのトーナメントを開催します。最大30チームくらいにして。お金持ちになったら賞金プールのスポンサーになりたいと思います」。

Xiinya氏はDota 2を信じているため、これは立派なミッションとなります。Dota 2は人々を結び付け、思い出を作れると信じているXiinya氏は、それを他の人にも体験させたいと考えているのです。 

Dota 2が日本で成長するためには? 

Dota 2は成長し続ける可能性を秘めていますが、Valve社がゲームの成長を支援する上で問題を抱えていることはよく知られています。世界で最も人気のあるゲームとeスポーツであるLeague of LegendsとValorantの両eスポーツチームを考えると、彼らはRiotと同じレベルにあるとは言えません。

Dota 2は今でも超人気ではありますが、日本のトップゲームとして成長するためには、2つの方法があります。

Valve社はもっと積極的になるべき

Dota 2は今でも世界で最も人気のあるゲームの1つであり、日本のような大きな市場でより大きな利益を得るために利用されるべきです。Valve社がキャンペーンを実施すれば、常にプレイする可能性のあるゲームとして、新規プレイヤーを惹きつけ続けることができるでしょう。

マーケティングをもっと充実させるべき

Valve社は、マーケティングに関しては常に受動的な企業です。ゲームそのものが語ってくれることを頼りにしているため、その面では必要最低限のことしかしてこなかったのです。もちろん、それはうまくいっているのですが、Dota 2のファンなら誰でも、Valve社がマーケティングを最大限に活用していないゲームの裏側には、さらなる可能性があることを知っています。 

日本にはDota 2のサポート体制が必要

ゲームやeスポーツの人気が年々高まっている中、Dota 2も日本での人気を支える基盤があるはずです。Mara氏やXiinya氏のような人々はその役割を果たしましたが、他の人々もこのゲームへのサポートを示すべき時なのです。しかし、eスポーツシーンと一緒にDota 2コミュニティが成長するような仕組みが必要です。

どのDota 2 地域でも構造は重要だ

繁栄が必要なeスポーツシーンがある場合、構造を持つ必要があります。Dota 2で最も成功しているヨーロッパと中国を見ればわかります。Dota 2のeスポーツシーンは構造化されててプレイヤーの育成に貢献しています。北米でも社内リーグがあるのです。 

日本でのDota 2の潜在能力は高い

日本のDota 2には未開拓のポテンシャルがあります。ただし、まだ開花してはいません。Mara氏やXiinya氏のようなプレイヤーは日本のDota 2シーンの発展にとって重要で、中国やフィリピンのような他のアジア諸国で見られるような特別な才能を生み出す可能性を秘めています。

Dota 2は世界中のベッターの間で大ヒットしているので、これはスポーツベッティングの日本市場も改善することになります。日本のDota 2をサポートして、このシーンがゲームの中で大きな役割を果たすようにしましょう。

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